嫌われsachiの片思い

ネガティブアラフォー主婦の片思いと周囲の奇妙な人々の記録。ただ心の内を吐き出すだけのブログです。 *不快に思う方はスルーしてくださいね。

さいごの日 ほんとの最後。

前回からの続き。


最終出勤日、出社したら机の上にPCがなかったという

マンガみたいな展開で(でもちっとも面白くない😒)

もうこんなんやってられないから帰ろうと

さや姉に挨拶に行こうとしたら

さや姉の席はKeiさんの目の前。


Keiさん、ゲッて顔して固まって

近づいてくる私のことを見てたけど

目が合うとぱっとそらした。

でもその顔は相変わらずぶすっとしてる。


あなたじゃないってば、さや姉だってば。

だから安心してください。


だがそんな私は後ろから来たオレンジに突き飛ばされた。


私がよろけてる間にKODメンバーがドタドタと走ってきて

あっという間にKeiさんの周りを取り囲む。

みんな腕を広げてがっちり組んでいる。


「Keiさんに最後の挨拶しようとしてるんでしょ!」

「最後だからってKeiに告るか?それとも抱きついちゃったりしてー!!」

「最後の悪あがきー!!」


最後の悪あがきは既に1日前に実行済み。

てかあんたたち知らないの?

Keiさんみんなに報告してるかと思った。

あ、聞いたからこそ、この反応なのか?

みんなで必死にKeiさんを守ろう!!みたいな。


「そうはさせるか!」

「おまえひつこいんだよ!」


Keiさんに絶対挨拶させるまいっ!と

絶対包囲網を組んでるKOD。

KODの隙間から見えたKeiさんも顔をこわばらせながら

ものすごい嫌悪感に満ちた顔で睨んでる。

前日の焦った壊れた顔とはまた違う。


そんな彼らを横目にすーっと素通り。


えっと一瞬とまどうKODとKeiさん。


こんな状況でさや姉に話しかけたら

迷惑かなと思ったけど

さや姉から「サチちゃん大丈夫?」と話してくれた。


「さやちゃん、わたしこれで帰ることになったから。今までお世話になりました。ありがとうございました」とお礼とプレゼントを渡す。


「待って」とさや姉もバッグからゴソゴソ出して

私にお別れの品を渡してくれた。


「ホントは一緒に帰りたかったんだけど…残念」


さや姉この日は17時までのシフトにしてくれていて

一緒に帰っておしゃべりして行こうと話していた。


そしてこの後、別チームの机にいるほのかちゃんにも

お礼とお別れのご挨拶。

ほのかちゃんからは

「なんか最後まで大変だったね💦でもさ、他にもっといい会社あるよ😃落ち着いたらご飯食べに行こうね!」とお別れの品いただいた。

みんなの前で他にいい会社あるよと言えてしまう、さすがほのかちゃん。


そのやりとりをしらーっと見ていたKOD。


オレンジが


「さや姉とほのかにはなんかやって(挨拶とお礼?)美穂さんに何もしないってどーゆーこと?酷くなーい?」


あちゃーイタイとこつかれた😵


実は出社早々こんなトラブルになるとは思わなかったから

さや姉とほのかちゃんには帰り際にひっそりと

挨拶するつもりだった。


美穂さんは今までの経過もあって

ココに書いた以外にも

色々なんだかなぁと思うことたくさんあって

最近はすっかりKODと一緒に私を責めてきてたので、

私のこと嫌いなんだろうなと思ってた。

タイミングがあったら挨拶はしようと思ったけど

お別れの品は特に何も用意していなかった。


そんな微妙なところをなんでオレンジはつっこむかなー😒

たぶんわざとなんだろーな。


美穂さんも

「いえいえ、こればかりは気持ちですから」と

言いつつも

「わたしサチさんにあまり好かれてないようで…」

と悲しそうに顔を歪めてる。←わざとらし。


オレンジ「美穂さんかわいそー!同じバイトなのにねー!」

オレンジ、慰めてるのか傷口を広げてるのか分かんないよ。

てか美穂さんだって私に何も用意してなかったってことは

お互い様なんじゃないの?


ちなみにりほちゃんこの日は

朝起きれなくて午後から出勤とのこと。

いつものこと。

りほちゃんとは最後会えずじまい。


そこへ美魔女さんが来て大きな封筒を渡してくれた。


「これ色々書類だから。書いてもらいたいのもあったけど、そんな余裕ないかなと思って、返信用封筒入れといたから、送ってくれる?」


今から思えば書類くらいその場で書けば良かったけど

このときはまさかこんな終わりを迎えるとは思わなくて

私もすっかり気が動転してた。

美魔女さんもそれを察してくれたのだろう。


そして

「今までありがとう。サチちゃんがいなくなるのすごくさみしい。これ次の職場で使ってね。頑張れー!!」と、これまたお餞別をいただいた。


私も美魔女さんにお礼の品とご挨拶。


美魔女さん「机の中大丈夫?忘れものない?」


クビが決定してから

KODの嫌がらせがヒートアップしてきたので

私物置いてたらに何されるか分からなかったから

だいぶ前に全て持ち帰っていた。


PCの中身も前日にほぼキレイにしておいた。


「大丈夫です^ ^」


このときは一刻も早くこの場を離れたいと思ったから

では失礼しますとさっさと会社を去ろうとした。


エンジニアさんや、大人の対応してくれた数名が

座席からだったけど、静かに「お疲れ様」と

ささやいてくれた。


あの里香さんも遠くから手を振ってくれた。


オフィスから出ようとしたとき、

美魔女さんがKeiさんのところに走り寄って

「サチちゃん帰るよ」と言ってるのが聞こえた。


美魔女さん、前日の私の最後の悪あがきのこと

知らないのかな。

Keiさんから聞いてるかと思った。

聞いてたらKeiさんが嫌がるの分かるから

こんな声かけないよね?


Keiさんどうするんだろうと見てたけど

モニターや美魔女さんに隠れて

Keiさんの表情はわからなかったけど

特に反応していないように感じた。


美魔女さん「見送りしなくていいの?これで最後だよ?」


そこへささっとKODが取り囲んで

「いいに決まってるだろー!」

「余計なことすんなー!」


美魔女さん

「あなた達は関係ないの!Keiくんに言ってるの!早く仕事に戻ってください!」


KOD「関係あるね!」

「たかが事務のくせに威張ってるんじゃねーよ!」


あーあ、言っちゃった。

事務職バカにすると痛い目見るぞ。


美魔女さん、KODを無視して

「ホントにいいの?最後なんだよ?」


でもKeiさんは机を動かなかった。

モニターやKODの影に隠れて

Keiさんがどんな顔してるのか見えなかった。

机の上に置いてる手だけが見えて、

それがKeiさんを見た最後の姿だった。


私「美魔女さん、もういいです💦わたし行きますね」


そーだーそーだー

早くいなくなれー

帰れー


とのKODの声に押されながら

美魔女さん、さや姉、ほのかちゃんが

エレベーターまで見送りに来てくれた。


「なんか最後までこんなことになってごめんね」

悲しそうな顔して謝ってくれた美魔女さん。


「今日のことは佐藤さんと藤木さんに伝えておくから」


あ、そうだ。

前日、藤木さんは

「午前中はオレ本社に用があっていないけど、午後は帰ってくるから。明日お別れしような!」って言ってくれてたのに。

会えぬまま撤退だよ。

まさかこんなことになるとは。


ナチュラルちゃんや希さんのときは

お別れセレモニーがあって

みんなから惜しまれつつ、拍手と花道で

見送られてたけど、

もちろんそれまでの経緯から

私のときはセレモニーなんてないだろうな、

2人とは違った形で会社を去ることは想定してたけど

まさか朝イチでこんなことになって

最終出勤日を終えるとは思いもしなかった。


オフィスを出た後、藤木さんにLINE。

さっき撮った机の上に何もない写真をつけて

とても仕事ができる状況ではないので帰りましたと送信。

もちろん、今までお世話になったお礼と

最後にこんなことになってしまったお詫びも書いた。


夕方頃、藤木さんから返信。

美魔女さんやエンジニアさんから事情は聞いた。

最後まで辛い思いをさせて申し訳なかった。

今までありがとう。これからも頑張れよ。

またあらためて連絡する。

みたいな内容だった。



そしてその後、

さや姉やほのかちゃんから聞いた話によると

私が帰った後、やはりKODは私の机にせっせと

モニターとPCを戻したらしい。

そして佐藤さんが帰社したとたん、

意気揚々とサチが無断で早退したと報告。

佐藤さんは既に藤木さんや美魔女さん、

他の人から聞いてたのか

落ち着いた様子で受け止めていたらしい。


佐藤さんの反応があっさりだったので

拍子抜けしてたKODだけど、

その後しばらくはやったー!大成功ー!と

盛り上がってたが

今現在はターゲットがいなくなって、

ちょっと抜け殻みたくなってるらしい。


さや姉は次のターゲットは自分か

新しく入ったバイトさんになりそうな予感がするって言ってた。

実際、新しく入ったバイトさんは

KODの影響かどうかは知らないけど、

数日で辞めてしまったらしい。

(それも連絡なくバックレ)

人員削減に燃えてるあの会社だけど、

経費節減にも力を入れていて

派遣はコストがかかるらしく、

そのぶんバイトで補う計画らしい。

さや姉も会社の動きに不安になってきたようで、

近々、地元(九州)に帰ろうかなと言っていた。


ほのかちゃんは、

本当は今年海外留学する予定だったけど

コロナの影響で延期になり、

今後どうなるかわからないそうだ。

言い方は悪いけど、それまでつなぎ的な意味で

あの会社でバイトしてたけど、

これからどうするか考えてるようだった。

でも長くいるところではないなと言ってた。


あの会社、いずれは


そして誰もいなくなった。


みたいになったりして。


こうして私の最終出勤日は

滞在時間1時間ほどで終了した。




主な登場人物

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