嫌われsachiの片思い

ネガティブアラフォー主婦の片思いと周囲の奇妙な人々の記録。ただ心の内を吐き出すだけのブログです。 *不快に思う方はスルーしてくださいね。

さいごの日

9月某日。最終出勤日。


朝、いつものようにおはようございまーすと

オフィスに入っていったら

返事がほとんど返ってこないのは

いつものことだけど、この日は少し違った。


何となくみんなと目が合うような気がして

気のせいかなと思いつつ、

自分のデスクに向かったら















そこには何もなかった。







いや、厳密には机はあったんだけど

机上に何もなかったのである。


モニターもPCも跡形もなく消えていた。


えっ?えっ?


どういこと?



このとき、藤木さんと佐藤さんは

本社への用事で外出。


隣の例の花瓶の水をかぶってしまった

エンジニアさんが気の毒そうな目で私をチラ見。


どういうことなのか聞きたかったけど

私がヘタに関わるとこの方にも迷惑をかけてしまうから

話しかけるのをためらった。


どうしよう。


動揺して立ち尽くしてる私を

ニヤニヤしながら見てる好奇心旺盛軍団(略してKOD)


これでなんとなく気づいた。


おそらく、KODがどこかに隠したのだろう。


モノを隠すのも昭和のいじめの典型ですね。

体操着とか上履きとかお道具箱とかランドセルとか

何度隠されたことか。



美魔女さんが来てくれた。


「ちょ…コレは酷いよね」


私「わたし、今日までですよね?」


私が最終出勤日を間違えてホントは

前回で最後だったのではないかと思って

美魔女さんに確認。


美魔女さん

「そう…今日が最後なのに…なんでこんなことに…」

美魔女さんも言葉を失っている。


私「コレ…どうしたらいいんでしょうね?」


美魔女さんも困ってる。


周りもさすがにこれはないだろと思ったのか

あーあって感じでチラチラ見てる。


美魔女さんが隣のエンジニアさんに


「これ…」と、私の机を指さした後に

「あれよね?」とKODのほうを指さした。


この動きだけで


「これはKODがやったんだよね?」


という意図は伝わってきた。


隣のエンジニアさんが黙って頷く。


斜め向かいのエンジニアさんが


「止めたんだけどさ、あいつら聞かなくて。」


とすまなさそうな顔して私を見る。


更に別の人が


「俺も止めようとしたんだけど、佐藤さんからパソコン撤去してって頼まれたって言ってたからさー、サチさんもう来ないのかと思ったんだよー💦」


美魔女さん「違うのよー💦サチちゃん今日までなのよー😰」


「だよねー?オレもそう聞いてたからおかしいなーとは思ったんだよ💦」


美魔女さん「佐藤さん、日にち勘違いしてたのかな?まさかねぇ😥」


この日にちとはサチ最終出勤日のことだと思われる。


「さーわかんないよー?あいつら(KOD)平気でウソつくからなー。」


としらけた顔して言うエンジニアさん。

佐藤さんの勘違いよりも、KODの嘘つき疑惑のほうが

優先されるとは😨

ここまでKODのでっち上げが浸透してるなんて😱


更にエンジニアさん、

「てかPC撤去するにしてもあいつら(KOD)に頼むのおかしくねーか?普通その辺のことはAさんだろ?」


Aさんはある管理チームの方で、

新しく人が入るときPCの手配とか購入とか設定とか

アカウント発行?とか色々その辺のことを

管理してる方である。


たしかに今まで入退社のときは必ずAさんが

設置したり撤去したり、データなんやかんやしたり

関わってた印象がある。


だよね?いきなりKODがパソコン撤去なんてヘンだよね?



このやりとりを遠くからニヤニヤしながら見てるKOD。

もうおかしくてたまらないという感じで

手を叩きながらクスクス笑ってる。


そこへエンジニアさんがKODのところへ行ってくれた。


どうやらサチさんは今日まで仕事するので

さっき撤去したPCを返して欲しいと交渉しにいってくれたらしい。


もうこのとき既に仕事する気なんてなかった私だけど、

みんなが冷たいこの環境で、言いに行ってくれた

気持ちは嬉しかった。


ところがKODは

サチのPCなんて知らないと言い出した。

(…だろうな。認めるわけないじゃん、と思ったけど)


さっき持っていってたじゃないかと言っても

知らなーいとしらばっくれる。

でもその顔が笑いを堪えてるので

いかにも知ってて楽しんでますてのがバレバレ。


そこへエンジニアさんがオレンジの机の下にPCとモニターがあるのを発見。

すかさず椅子を退けてスマホで撮影。


てか隠すにしてももっと良い場所あるでしょ。

備品コーナーとか、Keiさんのうしろのフリースペースとかさ。

オレンジの机の下だなんで馬鹿すぎる。


「うわっ!何すんの!」とオレンジが叫ぶのと同時に

エンジニアさんはこっちに走り去って来た。


「コレ番号写ってるけどサチさん自分のPCの番号覚えてる?」


たしかにPCにはそれぞれ管理番号?のシールが貼ってあった。


以前、それをノートにメモっていた。

(PC調子悪いとか何かあったときAさんにその番号を伝えていたので)


スマホの画面を拡大すると、メモと一致。

あとモニターに貼り付けていた付箋が私のだった。


「はい!付箋と番号が同じなのでたぶん私のです」


「よっしゃー!証拠写真!これでなんかあったら佐藤さんに見せるよ」


(佐藤さんは完全にKODの味方なので、

あまり期待はできないけど、

何とかしようとしてくれたことが嬉しかった)


そうか!証拠写真!


私も何もない机を撮影。


そこへオレンジを始めKODがドタドタとやってくる。


「おまえ何してんだよ?」

「勝手に写真撮るなよ!」

「写真消せよ!」


エンジニアさん、済ました顔で

「どーせおまえらのことだから、佐藤さんが帰ってくる頃にはサチさんのPC戻すんだろ?」


なるほど!そういうことか!


私が仕事出来なくて困ってるところを見て

ざまーと思うと同時に

その後は私がキレて帰ったとしても

その場に留まったとしても

佐藤さんが帰ってくるまでに元に戻しておけば

自分たちの悪事がバレないってか。


「何言ってんの!」

「勝手に作り話するなよー」

「サチのPC?そんなん知らねー」

「え?なにこいつPCねーの?ウケるー!」

「誰かが隠したんじゃねーの?」

この発言が出てくること自体、自分たちがやりましたって言ってるようなもん。


エンジニアさん

「誰かが隠したって、さっきおまえらが運んでるの見たんだけど」


「はー?そんなん知らねー!」

「何でもかんでも俺たちのせいにすんなよなー!」


オレンジが

「さっきの写真消してよー!」

エンジニアさんのスマホを取り上げようと

飛びかかって行った。


でも背の低いオレンジ、ガタイのいいエンジニアさんに

ひょいっとかわされる。


そこへ同じく背の高い今泉が

エンジニアさんのスマホを取り上げようと

ガチで襲いかかる。


エンジニア「なんだよ!辞めろよ!」

今泉「佐藤さんに見せるんだろー!」


よっぽど佐藤さんに見せられたら都合悪いんだな。


会社で繰り広げられる大人の取っ組み合い。


なんなんだ、これは。

ここ会社だよね?

動物園じゃないよね?


これはさすがに他の人が間に入って止めてた。


そして話の矛先は私に戻り

「てかさー、あんた(サチ)仕事しなくていいってことじゃねーの?もう用無しなんだよ!!」

「そうだよ、だからPCさんもどっか行っちゃったんだよー!キャハハハハー!」と笑いころげるオレンジ。


ここで今泉が得意げに


「帰れー!!」と喪黒福造のようにドーン!と

私を指差す。


この後、KODが次々に


「かーえーれ!!」「かーえーれ!!」と帰れコール。


もう…ほんっとにうるさいっっっ!!


「うるさいっ!!」


気づけば自分でもびっくりするくらいの大声で叫んでいた。


一瞬シーンとなったが

すぐに騒がしくなるKOD。


なんかあーだこーだぐちゃぐちゃ言ってきた。



もうやってられない、どーでもいい。


心の中で何かがぷつんと切れた私は


「帰ります。もーこんなとこやってらんねー」


美魔女さんも一瞬驚いたけど


「…だよね。これじゃ仕事出来ないもんね」



KOD一斉に「イェーイ!!」


「うるさいっ!!」

コレは私ではなくて別グループの社員さんの発言。


まさかの部外者に言われるとは思ってなくて

一瞬ひるむKOD。


今度はその人に向かってごちゃごちゃ言うKOD。

まぁだいたいこうなったのはサチのせい、

俺たち悪くないとか関係ない奴はだまれとか

いつもの言い訳だけど。


KODの矛先が一瞬他に行ったのを見て

私はさや姉のほうに行こうとした。


この騒ぎを自分の席から

心配そうに見ていたさや姉。


最後の挨拶と、さや姉にお別れの品を用意してたから

渡しに行こうと思ったのだ。


めざとくそれに気づいたオレンジ


「ちょっと!サチがKeiさんのほうに行ってる!」


さや姉の席はKeiさんの目の前である。


果たして最後の最後、

もう一度Keiさんと関われるのだろうか?


最後くらい、日本語で会話出来るのだろうか?



あまりにも長くなってしまったので一旦切ります。



主な登場人物

https://sachikei.muragon.com/entry/2.html