嫌われsachiの片思い

ネガティブアラフォー主婦の片思いと周囲の奇妙な人々の記録。ただ心の内を吐き出すだけのブログです。 *不快に思う方はスルーしてくださいね。

ショートボブ 後編

前回からの続き。


里香さんがショートボブにしてから

あれやこれやあり、

私の小学校時代のことを思い出した。


どのクラスにも必ず1人はマドンナ的存在てのがいるもので

顔がかわいいのはもちろん、家柄が良くお嬢様で

(なぜ公立小学校に通ってたのかが不思議)

持ち物とか服装もかわいくて全てハイブランド。

性格も良くて、頭も良くて成績優秀、

とにかくみんなの憧れな存在の子がいた。

あろうことか、ある日そのマドンナと

ワンピースが被ってしまったのである。

ワンピってあたりが昭和だ。

たぶん音楽会か何かで、当時発表会の類は

思いっきりおしゃれをする風潮だったのだ。

*学年の出し物によっては、

白ブラウスと黒のボトムスって規定があった。

(昭和あるある)


そのワンピは昭和風に言うと銀座の某老舗百貨店とか

子供服専門店で買ってもらったような気がする。

たぶんお値段も高かったと思う。(記憶うろ覚え)

と言っても両親ではなく、叔父夫婦。

私は普通の家庭で育ったが、叔父が経済的に豊かで

子供がいなかったからか、

私は子供同様にかわいがってもらっていた。

なので、ウチでは食べられないような

高級なお店で食事したり、

買い物に連れて行ってもらって

お洋服やおもちゃもたくさん買ってもらった。

確かそんな感じでそのワンピも買ってもらったような気がする。


でもそのマドンナ、仮に桜子ちゃんだとすると

みんないつものように桜子ちゃんを囲んで

かわいい〜それどこで買ったのー?とか

絶賛してるところへ

影キャのサチが同じワンピ着て行ったもんだから

あー!サチが桜子ちゃんと同じの着てるー!

マネするんじゃねーよー!

似合わねーんだよー!

と、いじめっ子たちにはやし立てられた。


私もマドンナの桜子ちゃんと同じワンピで

なぜか申し訳ないといたたまれなくなったのを覚えてる。


でも桜子ちゃんはホンモノのお嬢様で天使だった。

「おそろいだね〜♪」とニコニコしながら

私のところに来てくれたのである。


だが女子のいじめっ子リーダーが

「服だけ同じでも顔が違うとかわいくないよねー!サチ、ブスー!!」


これをきっかけにおちゃらけ男子たちが

「サーチ!ブース!サーチ!ブース!」と

手拍子ではやし立てる。



オレンジちゃんに言われて、このときのことが

鮮明に思い出された。


マドンナ的存在と服や髪型が同じでも

顔が違うと全く別のものに見える。

というか、自分の醜さが目立って滑稽だ。


オレンジちゃんもこのことを言いたかったのだろう。


ここで足立さんがオレンジちゃんに

ゲンコツくらわしながら、

「スネ夫、それ以上言うとセクハラだから」と

スネ夫をたしなめる。


スネ夫、お得意のファッ⁈て顔して

「カーッ!セクハラだぁ?サチなんかに何言ってもセクハラなんかにならんわー」と

はっはっはーと大声で笑ってる。


続けて

「いっかー?セクハラてのはなー、されるだけの資格があるんだよ!電車の痴漢と同じで相手を選ぶんだよ!サチがセクハラなんて言ったら痴漢の冤罪と同じだからな!」


それって私はセクハラされるほどの美貌を

備えていないってことですね。

まぁ、仰る通りなんですけど。


てか相手を選ぶってあんた痴漢やったことあんの?


今泉とかオレンジとか、

その他いつもノッてくる若手数人が

「冤罪はひでーよー」と言いつつ、

いいぞいいぞーって感じでニヤニヤしてる。

美穂さんやりほちゃんも顔見合わせてクスクスしてる。

他の人はあーまたかと呆れ顔。


調子に乗ったスネ夫、

「それにさぁ〜、サチおまえ朝きたとき、自分に言われたと思っただろー?」


私「は?何が?」


スネ夫「朝、ココに入って来たときだよ!みんな里香さんのことかわいくて言ってるのに一瞬自分のことだとカン違っただろー!ぱぁ〜✨って顔してたもんなー!」


確かに一瞬、私何かやった?と思ったけど

すぐ里香さんに向けられた眼差しだって気づいたし

例え私だったら好意的だとは捉えない。


私「は?そんなこと思ってないけど!」


スネ夫「今だってさー、Keiがショート好きって聞いてにやけてただろー!そ れ 里 香 さ ん だ か ら ー !!!」


最後を強調して言うスネ夫。


えっ💦無表情を保ってたつもりだったけどバレてたの?

てかそこまで見てるスネ夫、あんたのほうが怖いよ。


私「は?ニヤけてねーし!そこまで見てるのヤバイんだけど!」


私の反論は他の声にかき消された。


今泉「うっひょー!勘違いにもほどがある!」

オレンジ「なんかイタイよねー!キャハハハハー!!」


ふとKeiさんの顔を見たらすごくイヤそうな顔をしてた。

私が話に入ってしまったからかな😞


いたたまれなくなった私はぷいっと前を向いて

自分の席でスマホに集中するフリをした。


後ろでは

「あーあ!サチさんいじけちゃったよー」

「図星さされて恥ずかしいんじゃないのー?」

「てか勝手に自分かわいい言われてるって脳内変換してそれはないよねー!」

「里香さんと同じ髪型にしたら私もKeiさんに振り向いてもらえるとか思ってるんじゃん!」


おいおい!

勝手に出来事の順番変えるな!


私この1年ほぼ同じヘアスタイルだから

先にショートボブにしてたのは私だってば!

勝手に脳内変換してるのはあんたたちでしょ!


足立さん「もうやめなよ」


里香さんもどうしていいかわからないようで

オロオロしてる💦

「わたし、ほんとうにサチちゃんかわいいと思って参考にさせもらったんだけどぉ〜」と

消え入りそうな声で言ってた。


好奇心旺盛軍団は

「(サチが)かわいいのってあくまでも髪型だけだよねー」

「サチさんかばうことないのに。やっぱ里香さん天使だー😇」

と、口々に里香さんを慰めてる。


そして最後にスネ夫が、


「いいかっ?里香さんと同じなのはあくまでも髪型だけだからな!調子乗るなよ!」


笑うせぇるすまんの喪黒福造のドーン!みたいなポーズで

言い放つと「はい!論破!」と得意げに去って行った。


このあと、里香さんから社内の

メッセージツール(個人)で謝罪がきた。

もちろん、里香さんはなんも悪くない。

私も丁重にお返事した。


それにしても小学校時代のデジャブ?

まさか大人になった今も、似たような経験をするとは😱


あ、ちなみに小学校のマドンナ桜子ちゃん、

中学は無事にお嬢様学校で有名な

S女子学院に進学しました。