3.藤木さん

地雷1と2は完全に彼と私の2人での会話で

このときまだ周りは Keiさんとサチさんが

珍しく仲良く話してると思っていたらしい。

もちろん、ずっと私とばかり話しているのではなく

みんなとの会話もあるわけで、その中で

「サチさんは藤木さんチームだから」とか

「チーム違うから（私のやってること）わかんないんだよね」

「藤木さんに聞いたら？（または言ったら？）」

とかやたらと藤木さんの名前が出てきた。

ここで、詳しい流れは忘れてしまったけど

また彼と私の2人の会話になり

たびたび名前が出てくる藤木さんの話になった。

このとき、私の中では彼の中でも

藤木さんは一目置いた存在なんだと思ってた。

私「藤木さんってすごいんですよー」

彼「ほう」

ここで、私は藤木さんはとにかくプラス思考で

私の個性を認めてくれて、コンプレックスや

短所も良いところに持ち上げてくれるところ、

何よりも相手の良い所を見てくれるところが素晴らしい

藤木さんと話したあとは心がほっこりする、

カウンセラーみたいと

気づいたら藤木さんを褒め称えていた。

彼「ふーん、あっそ。」

明らかにまた不機嫌になる彼。

今から思えばここで辞めておけば良かったのだ。

私「私には魔法の言葉ってのがあってね♪」

彼「ん？」

ぶすっとしながらも私に耳を傾ける。

私「ずっと言われるの憧れていたんだけど、あたしこんなんだから誰からも言ってもらえなくて」

彼、機嫌悪いながらも興味があるらしく

うんうんと頷いてる。

私「人生で初めてダンナが言ってくれたの！嬉しくてそれで結婚したようなもん（笑）でね、この前の飲み会で藤木さんがポロッとその魔法の言葉を言ってくれたの！」

彼「なんて言われたの？」

私、自分でもイタイことは分かってるので

「恥ずかしいからナイショにしてくれる？」

うん、と頷く彼。

私「ぜったいナイショね」

ごにょごにょごにょ…

と、彼に内緒話。

ホントにこっぱずかしいのでここでも自粛します。

彼、笑ってくれるかと思ったら

みるみる顔が真っ赤になってゆでダコみたいになった！

目が険しくなってるのがわかる。

やめればいいのに尚も私

「でね、いいこいいこしてくれたの😍」

と、私がなでなでする仕草したら

彼「バカじゃねーの！」

私、へっ？

彼「あのなー、飲み会での発言なんてあてにするな！」

私「うん！わかってるよ^ ^たとえ酔っ払ってても嬉しかったんだもん☺️人生でたった2人だけから言ってもらえた魔法の言葉♪」

（我ながら書いてて恥ずかしくなってきた😅）

彼、般若みたいな顔になってた。

彼「酒の席での発言が本当かどうか判断できるようになれ！」

私「嘘でもほんとでも言ってもらえたことが嬉しかったからいいんだもーん♪」

その後、しばらく彼は黙ってた。

でもお酒ガンガン飲んで

真っ赤になって般若みたいな顔して

わなわなしてるのは伝わってきた。

で、その後またみんなでの会話になり

流れは忘れたけど、彼がナチュラルちゃんや

希さんを褒め始めて、サチvs Kei①の話に

つながったような気がする。

今こうして書いてて思ったことは

私が藤木さんから褒めてもらえた話をした影響から

彼も自分のチームのバイトを褒め始めたのか？

いや、たまたまナチュラルちゃんが仕事の悩みを

話したから偶然だと思われる。

このことを話したらダンナ

「（影響）オオアリだろー！！」

夫にこの彼との喧嘩を話すまで

私は藤木さんのことは彼からのダメ出しには

関係ないと思っていた。

夫、またあちゃーって顔してる。

「それだよ、ソレ…💦」

私「それって何が？」

夫「Keiさんがサチにダメ出ししてきた最大の理由！！」

私「…？」

夫「藤木さんだよ」

私、更にナゾ。

夫「嫉妬だよ！嫉妬！」

私、嫉妬なんて言葉が出てくるとは思わずあぜん。

夫「今の話を聞いて全て納得したよ😅」

1人で納得してクスクス笑ってる夫。

私「わけわかんないんだけど？」

夫「藤木さんに対する嫉妬だよ」

夫の意見をまとめると

Keiさんからみて藤木さんは役職が上。

仕事上は平和にやってても、実はあまり仲良くない。

プライベートでもよく遊んでるKeiさんや西島さん達だけど

藤木さんとは全くそんな話を聞かない。

いつかのランチでスネ夫が藤木さんを敵対視してた。

あそこまで強くないけど、

何となくKei &西島チームにはそんな空気が漂ってる。

表向きはみんな仲良しの平和な弊社だけど、

でもどの会社でもあるように、

役職が上の者に対して下の者は

みんな一線を引いて接している。

彼と西島さんの会話から

上に対して少なからず不満があるような

雰囲気を感じたことがあった。

そして彼は藤木さんのことを心の中では

認めていないのだろう。

これがオレもいつか藤木さんのような上司になる！と

尊敬して目標としている人なら、

サチの話を聞いても

うんうん、藤木さんは素晴らしい人だよね

オレは藤木さんにはかなわないって素直に賛同できる。

だが、そうでない場合、どちらかというと

あまり良く思っていなくて、

いつか追い抜いてやる！と

彼の中で藤木さんを認めておらず

かといって現時点では追い抜くどころか

まだ対等な立場ですらない。

自分の力不足を感じているときに

目の前で藤木さんを褒め称えられたら

そりゃいい気はしないだろう。

（ダメ出し受けて更に藤木さんに助けを求めてるし）

しかも一応自分が勤怠管理してるバイト。

更に自分にいつも話しかけてくる

おそらくオレのファンであろうバイト。

夫の仮説をうんうんって聞いてたけど

「えっ？えっ？ファン？」

夫「違うの？」

私「う、うん、そうだけど💦なんでそんな風に思ったの？😅」

夫、笑いながら

「普段からわかるよー^ ^嬉しそうに会社の話してるじゃーん😃」

私「えー！！！」

さりげなく話してるつもりだったけど

バレてるとは😱

夫にはどこまでバレてるのだろうか？

私「えーえー💦ていうか夫くんはサチがお外でファンになっちゃって平気なの？」

↑

動揺してるので支離滅裂(^◇^;)

夫「王子様作るくらいならいーんじゃなーい😁仕事楽しくできるなら^_^」

おっ王子様…😆

なんだこの余裕は😨

サチ「夫くんはやきもち妬いてくれないの？😂」

↑

相談しときながら何言ってんだ！

夫「そりゃ本気になって付き合いだしたら別だけどさー^ ^そうじゃないでしょー😃」

どうやら、夫は私が会社で王子様を見つけて

芸能人に対してキャーキャー言ってるのと

同じレベルだと思ってるらしい。

実は私も嵐の櫻井くんが好き。

だからって彼が似ている芸能人は設定ではなく、

ホントに櫻井くん系。

（どちらかというと佐伯大地くんのほうが似てるかも）

それもあって夫は完全に彼のことアイドル的存在

だと思ってるっぽい。

おっと話が脱線したけど

夫が私の気持ちに（程度の差があるとはいえ）

気づくくらいなんだから

彼はもっと気づいてるだろう。

イケメンでモテモテ人生を歩んできた彼は

人から好かれるのが当たり前。

だからこそ、プライドが高い。

サチもオレのファンだろって思ってたんじゃん？

もしかしたら目の前で他の男褒められたの初めてかもよ？

こいつオレのファンのクセして

よりによって藤木のこと褒めあがってー！！

ムキー！！

なーんてどんどん仮説が進む夫。

ちょ、ちょっと…

いくら何でもそれは…ガキすぎるよ😰

夫「いや、彼、中身はまだガキでしょ」

ガキっていうか、器が小さいのかな、

余裕がないのかなって言う夫。

仕事の重責、家庭のこととか

色んなことが重なって

ちょっと精神が不安定なんじゃないかな。

サチは爆発のきっかけを作ってしまっただけ。

もちろん、彼から言われたことに関して

サチも反省すべき点はあるけれど

でも基本的には

「酔っ払いの言うことは気にしなくて良い」

結局、初めの意見に戻ったってこと？

夫は1人で

「ふーん、そー言うことかー。なるほどねー解決〜」

とニヤニヤしてる。

相談当初から藤木さんのことばかり言う彼が

引っかかるって言ってたけど、

どうやら勝手に自己解決してるっぽい。

で、地雷②の最後で出てきた

耳をすませばの話。

雫と友達の女の子と杉村（だっけ？雫のこと好きな男の子）

この3人のシーンで

それ言われたくなかったみたいなセリフがあるらしい。

（何回かみてるけど私はうろ覚え）

夫はそれと似たような感じなんじゃない？って

意味深な笑いしてる。

夫の見解、

もちろん夫は実際にその場にいなく

サチからの話のみで意見を述べてるから

真実かどうかはわからない。

もちろん夫もそれを踏まえた上での意見。

そして、この夫は

誰からも好かれないこの私のことを

好きでいてくれる（と信じてる）

奇特な存在である。

だから私よりの意見になってしまう点も否めない。

だからあくまでも参考程度ということで。

それに私は彼が嫉妬するなんて未だに考えられない。

てか、好きな人の相談を

夫にしてるって、いったいどーいうことだ？！

しかも笑いながらも真面目に答えてる夫😅

1番すごいのはこの夫かも知れない。

｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡

そして今こうして振り返って書いてて思ったこと。

「飲みの席での発言なんてあてにするな！」

彼、こんなこと言ってたよね。

てことは彼のダメ出しも？