飲み会続き。

お酒に強いはずの彼、ぐでんぐでんに酔っぱらったのか

首をガクンと落として下向いて

体をゆらゆら揺らしている。

けれど指は私のほうを指して

「タメなんだよー」

え？私あなたより年上ですけど。

私の隣の女子社員さんも私の年を知ってるので

2人でえっ？て顔を見合わせた。

彼、下を向きつつ私を指差して更に続ける。

「タメなんだよー」

「違うよ」

彼、顔を上げて

「えっ！！そうなの？」

「うん」

「俺ずーっとタメなのかと思ってた！」

「上ですけど」

「ウソだろー！！」

「ホント」

「はー？？？」

「はー？は私だよ。3つも上ですよ」

「はー？？？これで3つも上なの？」

これでってどーゆーこと？

「正確に言うと私早生まれなんで学年だと4つも離れてますけど」

「はー？？？？？」

また首をガクンと落として私を指差しながら

「こいつこれで俺より上かよー！！！」

ここで女子社員さん

「あまり女性に年齢の話題はダメですよー」

私「セクハラー」

↑

もちろん冗談です。

彼、顔を上げて私をまっすぐに見ながら

「変わらないよなー！！」

たぶん、私たちの年代になると

3歳差くらいは変わらないよなって意味だと思う。

私、苦笑い^^;

彼、その後も下向いて首をガクンガクンさせながら

「なんなんだよーなんなんだよー」と

私を指差しながらずーっと呟いていた。

なんなんだよーはこっちのセリフだよ。

周りがほらほらkeiちゃんみたいに話しかけても

私を指差して

「なんなんだよーなんなんだよー」

私「サチですけど」

彼「サチー！こいつなんなんだよー」

みんな笑ってる。

ホントなんなんですかねーこの恋も私も。

なんか耐えられなくなって

「ちょ、ちょっとトイレ」

今度は私が逃げた。

で、トイレの後は自分の席に戻らず

運良くほのかちゃんの隣が空いてたので

そこに座っちゃいました。

彼のまねっこ 笑。

ほのかちゃんとまりえちゃんの席は

テーブル的には隣だったので

彼のことよく見えたけど

彼、ほのかちゃんの隣に座った私に気づいて

しばらく指差してました。

その後、彼は外にタバコ吸いに行くメンバーに

ついて外行ったりして、少し酔いが覚めたのか

それからは普通ににこやかに周りの人と話していました。

で、飲み会も終わりお店出るとき

彼が店の入り口に立っていました。

私のこと見てます。

私「おつかれさま」

彼 ニヤッ ←怪しい。

お店出た後、何となくみんなうだうだしてて

私はナチュラルちゃんといたんだけど、

彼もなぜか隣にいて、こっち見てる。

二次会メンバーが

「kei！こっち来いっ！」

って呼んでも「うーん」みたいな

ふにゃふにゃな返事してまだ隣にいる。

ナチュラルちゃんのこと二次会に誘いたいけど

誘えなくてモヤモヤしてるのかなぁ〜

でも目は私のこと見てるし、私に用があるのかなぁ〜

「おいっ！kei！おまえはこっちだ！」

「そんなとこで何やったんだよー」

二次会メンバーに言われてるけど

体をゆらゆら揺らしながらうーんうーん言って

動かない彼。

相変わらず私のほう見てて、目があって

一瞬そらすけどまたすぐ見てくる。

彼からこんなに見られるのは初めてだ。

もしかして悪いとでも思ってるのだろうか。

いやいや💦

それは私が好きだからであって

モテない女特有の図々しい解釈！

それにkeiさんいつもよりかなり酔ってるし。

ナチュラルちゃんと話したくているんだろうな。

酔った勢いで話せばいーのに。

私のほうを見ているのは、

ホントはナチュラルちゃんを見たいんだけど

近すぎて恥ずかしくて見れないから

カモフラージュで私を見ているだけ。

ナチュラルちゃんのことはしっかり横目で見ているはず。

↑

人生の大半を片思いで過ごした私が学んだ恋愛術。

お店からうちの会社の人たちがほぼ全員出てきて

そろそろ解散みたいな雰囲気になったので

「ではお先に失礼しまーす！お疲れさまでしたー！」

と大きな声で言って足早にその場を立ち去りました。

少し経って振り返ったら

後ろにさや姉とナチュラルちゃんが歩いていました。

2人越しにお店の前でまだうだうだしてるみんなが見えて

その中に彼がいて、こっち見てるのが分かりました。

あぁ、今日もナチュラルちゃんと二次会行けなかったとか

思ってるのかな。

二次会よりもまた2人でデートすればいーじゃん。

もー！もー！

なんなんだー！なんなんだー！