嫌われsachiの片思い

ネガティブアラフォー主婦の片思いと周囲の奇妙な人々の記録。ただ心の内を吐き出すだけのブログです。 *不快に思う方はスルーしてくださいね。

探し物は何ですか?

vsオレンジと今泉、茶番3部作の翌週。


その日、私は普段はあまりやらない業務をやっていて、

そこで必要なモノが出てきた。

普段使わない物なので私は持っていなかった。


Sさんに聞いたら、Sさんも昔は持っていたが

今は手元にないという。


なくても出来るけど、あったほうが

その業務に慣れていない私の中では

効率が良く進めやすいし、ミス防止にもつながる。


今ではあまり使う人は少ないような、

ちょっとレトロなモノだけど、

私も昭和レトロな人間なので

あったら便利だなーと感じた。


その案件は、まだ期限まで数日あったから、

家から持ってきて次の出勤日にやろうかなと思ってたら

Sさんが「あそこの備品にあったと思う。前に見たことある」


…備品。


それはKeiさんの席の真横と真後ろにあるキャビネット。

しかもウチのオフィス、ギチギチなレイアウトなので

真横の棚はKeiさんに「ちょっとすみません」とか

声かけないといけないような距離。


先週もあんなことあったし、

今この状況でKeiさんの近辺なんて行こうものなら

好奇心旺盛軍団に何を言われるかわからない。


でも仕事だしな。

個人的感情は抜きにするべきだし、

あんなくだらない人達のせいで、

自分の行動が制限されたり、業務に支障が出るのも

どうかと思う。


私が迷ってたら、Sさんが心情を察してくれたらしく

「私が見て来ようか?」


いやいや💦Sさんは今日中の仕事を抱えてる。


嫌な人たちがいるからって、いちいち避けてたり

他人を使うとか、それこそ小学生みたいだ。


私「いえ、今日は諦めます。家にあるんで今度持って来ます」


そのときKeiさんが席を立った。


私とSさんはキャビネットのほうを見ながら

話していたのでKeiさんの行動がすぐ分かった。


午後のこの時間、おそらくタバコだろう。

ビル1階の喫煙ルームまで行くので10分は戻ってこない。

我ながらそこまで把握してるところがコワイ😅


思わず顔を見合わせる私とSさん。


Sさん「今チャンスじゃない?」


Keiさんがいないときに行けば、

さすがの好奇心旺盛軍団も文句は言わないだろう。

本当に棚に必要な物を取りに行ったと理解するはずだ。



私「行きます!」


私がKeiさん方面に行くと、好奇心旺盛軍団のメンバーが

何人かチラッと見た。


Keiさんの後ろの棚を開ける。

こっちにはお目当ての物はなかった。


次に真横の棚を開けたと同時にあるものが飛び出してきた。


キャビネットは全体的に乱雑に詰め込まれており、

飛び出してきたのはたくさんのクリップだった。


床にばら撒かれたクリップ。


Keiさんの机の下にまで飛び散ってるのが見えたので

それこそ床に這いつくばって必死でかき集める。


ヤバイ💦早くしないとKeiさんが戻ってきちゃう😱

こんなところ見られたくない。



人の気配がしてはっと顔をあげたら、

Keiさんがものすごく驚いた顔して立っていた。


そりゃそうだろう。

休憩から帰ってきたら、自分の席で

しゃがんでる人がいるんだから。


しかも大嫌いな人。


早い。予想よりも早く戻って来た。

これはタバコではなくただのトイレだったかも。


思わず私「す、すみません💦クリップばら撒いちゃいました💦💦💦」


Keiさん、無言。


このまま立ち去るかなと思ったら、

黙ったまま自分の席に座り出した。


でもKeiさんの足元にもまだ転がってる。


「あの…すみません💦まだ下にあります💦」


黙って足を上げるKeiさん。


ようやくクリップを回収し、棚に戻す。


Keiさんは仕事を再開するでもなく、何もせずただ座ってる。


でも横顔はものすごく怖い。


きっとこんな間近に天敵のサチがいるから

仕事どころじゃないんだろう。

(でもそんな状況でも仕事するのが社会人じゃないの?)


今から思うと、クリップをしまった時点で撤退すべきだが

このときの私は相当慌てており、

早く目的の物を見つけなきゃ💦と焦っていた。


そして、私は本来の目的物を捜索開始。

とにかく棚はめちゃくちゃに収納されており、

いつ雪崩が起きてもおかしくない状況なので

私は慎重に探していた。


だが見つからなかった。


正確には棚の奥には物があふれすぎて

魔界が広がっており、これ以上の捜索は困難だった。


Keiさんは相変わらず何をするわけでもなく

ただ座ってる。

怖い顔して固まっていた。


あぁ、相当イラついてるんだな。


このとき私はある推測が頭の中をよぎった。


もしかしてコレ、サチがオレの近くにいたくて

わざといるとか勘違ってるんじゃないの?

それでイラついてるのでは?

(今から思うと単純に嫌な奴がすぐそばにいるストレスなのだが)


違う!違う!

ちゃんと仕事に必要な探し物があって来てるの!

Sさんにココにあるよって教えてもらったんだってば!

てかキャビネットの目の前の席なんだから仕方ないじゃん!


何とかしてそれを伝えなきゃと焦った私は

よせばいいのに、この日最大の過ちを犯してしまう。


いつものようにながぁーくなってしまったので

後編へ続く。