タイマン
スネ夫劇場 第3話。
彼と西島さんたちとのランチ。
時間がないのでみんな急いでもぐもぐタイム。
西島「午後って佐藤さんと藤木さん外出だよね?少しくらい(オフィスに戻るの)遅れても平気だよね 笑」
スネ夫「藤木と言えば!!聞いてくださいよー!!」
やっぱりスネ夫、藤木さんへの不満を
ぶちまけたかったらしい。
スネ夫「てかコレいるとやりづらいんですけどー!」
コレと言って私を指差すスネ夫。
ついにコレ呼ばわりですか?
彼「人に指差してコレは失礼だよ」
ナチュラルちゃん「コレってなぁに?サチちゃんのことぉ?」
↑
わざわざ言わなくていいから。
スネ夫「そう!藤木チームのヤツがいると話しにくいじゃないっすかー」
西島「他人のことなんか気にしないんじゃなかったのか 笑」
スネ夫「それとこれとは別っすよ!またチクられて藤木に目つけられたくないですからね!藤木の説教だけはマジ勘弁!」
たしかに、藤木さん
普段は明るくて面白いけど
仕事のこととなるとシビア。
お説教してるときもあるけど
怒鳴り散らすとかではなく
静かに諭すように話すけど
どこか迫力がある。
どうやら、以前やめた人に
スネ夫が文句言っていましたよー的なことを
藤木さんに告げ口されたとか思いこんでるらしい。
スネ夫「あれから藤木さんのオレへのあたりが悪くなったんすよー」
は?藤木さんはオトナだから
自分の悪口聞いたくらいで
八つ当たりするような人じゃないよ。
本当に注意するとしたら
仕事に関することじゃないかな。
西島さんも同じこと思ったのか
「おまえホント中学生みたいだなー。藤木さんがそんなことで態度変えたりしないだろ。おまえがなんかしでかさない限りな」
スネ夫「してないっすよー!」
と、藤木さんへの恨みつらみの
スネ夫節が延々と続く。
「オレ藤木チームは全員敵なんで!」
なるほどね、だからほぼ初対面の私でも
敵視してたわけね。
でも個人じゃなくてチームで判断するのか?
やっぱこいつ頭ん中ガキのまま。
と、その後も藤木さんのことを
グダグダ話すスネ夫。
西島さんはテキトーにはいはい言ってて
まともに受け答えしてるのはさっきから空気やってる営業さん 笑。
はーバカらしっ。
わたしよっぽどやな顔してたんだろーな。
スネ夫と目があって
「おまえ、ぜってー藤木にチクるんじゃねーぞ」と
喪黒福造みたいにドーン!と指差してきた。
彼「大丈夫だよ」
スネ夫「ヒャッ?!なんでkeiさんがそんなことわかるんすかー?保証あるんすかー」
彼「サチは藤木さんに言ったりするような人じゃない。そもそも言われたらどうしようとか思うくらいなら口に出すな」
静かに、低い声で言う彼。
ちょっといつもと違う。
スネ夫「何言おうとオレの勝手じゃないっすかー」
彼「だったらそれを聞いた人が他の誰かに言うのも勝手だろ」
スネ夫「てことはサチさんはやっぱ告げ口マンてことなんっすね!この人(私)藤木と仲良いじゃないっすかー!藤木の手下やべーっ!」
つっ、告げ口マンて…
しかもなんでこんな解釈になるの?
彼「そうじゃない。サチは告げ口とかするような人じゃない。一般論としてスネ夫の持論で言うと、自分の発言を他人に広められてもそれはその人の勝手だろってこと。言われたくなかったら口を慎め!」
スネ夫「意味わかんねー」
彼「わかんないなら黙ってろ」
スネ夫「なんでオレが黙んなきゃいけないんすかー!」
その後もスネ夫は藤木だけでなく
チーム全体がお高くとまってて
気に入らない話をしていた。
たしかに藤木チームはみんなドライだけど。
スネ夫は他人のことなんか気にしないと
言ってる割には、自分に対する態度が
彼の中の基準で悪い人のことをボロクソ言ってる。
スネ夫、ここで私の仕事内容のことも
あんなんやってても意味ないとか
難癖付けだした。
なんか私に言ってきたけど
もう疲れてて返事する気力もなくて
(なんて言っていいのか分からなかった)
思わず目をそらしてしまった。
スネ夫「かーっ!今の見ましたぁ?人が話してるのに無視ですよー!さすが藤木チーム!!」
彼「おまえが返事に困るようなことばかり言ってるからだろ」
スネ夫「なんすかー?今オレ、この人とタイマン張ってるんでkeiさんはかんけーないっすよねー」
たっタイマンだぁーっ??
久しぶりに聞いたよ!!
この人まだ20代だよね?
何言っちゃってんの?
しかも私、
あなたと戦ってるつもりありませんからー!!
吹き出しそうになったんだけど
ココで笑っちゃいけないとこらえる私。
彼「(関係)あるね。サチをランチに呼んだのはオレだから。文句あるなら俺に言え」
スネ夫、さすがに先輩のkeiさんには
そこまで文句は言えないらしく、一瞬怯む。
でもそこへはっと思い出したように
スネ夫「keiさんなんでこいつのことかばってるんすかー!オレ知ってますよー!keiさんサチさんのこと嫌いなんですよねー!どちらかというとオレ側なのに何言っちゃってるんですかー?」
ガーン!!
薄々感づいてたけどついに聞いてしまった
keiさんが私のこと嫌い。
サチ、ノックアウト寸前。