嫌われsachiの片思い

ネガティブアラフォー主婦の片思いと周囲の奇妙な人々の記録。ただ心の内を吐き出すだけのブログです。 *不快に思う方はスルーしてくださいね。

藤木さんとごはん

11月初め、藤木さんとご飯を食べに行った。


最終出勤日、思いがけずあんなに早く帰ることになり

たまたま外出で不在だった藤木さんとは

最後のご挨拶が出来ずじまいだった。


一応その日のうちにLINEで報告&お礼をして

藤木さんからも返信が来て、

そこで終わるかと思いきや、

その後も何回かやりとりが続いた。

藤木さんも最後会えなかったのが心残りと言ってくれた。

特に最終日、藤木さんの帰社が間に合ったら

ランチに行く約束してたこともあってか、

今度ご飯食べに行こう!と提案してくれたのだが、

私は藤木さん優しいなぁ〜😊

誰かさんとは大違い😒と

完全に社交辞令だと思ってた。


ところが、話はサクサク進み、本当に会うことに!


実は前の会社、つまり藤木さんやKeiさんの会社と

私が今行ってる次の会社は2駅しか離れていない。


お互いの会社帰りにご飯でも、となったけど

なんせ久しぶりのフルタイムでヘロヘロに疲れていた私、

ようやく慣れて少し余裕が出てくるまで待っていてくれた。


あ、もちろんSさんにも声かけたら

「藤木さん、てかあの会社の人とは会いたくないからパス!」

だそうだ😓


そりゃそうだよね。

普通に派遣終了!おつかれさま!で済めばいいのに、

最後あんなこと(勤務態度が悪かった)言われちゃぁね😒


え?もしかして私とも会いたくない?😭

サチちゃんやバイトちゃんたちは別よ😃とのこと。ホッ。



かくしていつものように前置きが長くなりすぎたが

藤木さんとごはん。



そこで聞いた衝撃の事実その1。


藤木さん、年内いっぱいで退職!!


えー!


せっかくあのポジションまで行ったのに

(支社No.2)

でも藤木さん曰く、全然良いポジションじゃない、

ただの雑用係って冷めた顔してた😰


更にあんな会社のあのポジションにいても

ちっともすごくない😒だそうだ😓


8月あたりから有休取ることが多かった藤木さん、

実は転職活動していたそうで、

年齢が年齢だけに大変だったみたいだけど、

(顔だけでなく年も藤木直人さんと同じ)

無事に採用内定!

元々藤木さんはエンジニア出身で

次もそれ系の仕事だそうだ。


転職理由はこれ以上あの会社にいても

何もないと思ったのと…



●衝撃の事実 その2


あの支社というか営業所というか

とりあえず私やKeiさんが働いていた場所。


来年には解散!


えー!!


解散というか閉鎖?

元々同じ区内にもう1つ営業所があって

表向きはそこと合併みたいな形らしい。


更に都内に数カ所ある営業所や

全国に散らばってる支社や営業所も

いくつか合併という名の閉鎖?するとか。


理由はやはりこのコロナの影響で

経営が芳しくないみたいで。


藤木さん的にはそれがなくても

この会社のやり方についていけないと

感じていたところへ、合併の話を聞いて

もうこれは転職しようと行動を起こしたらしい。


「だからオレ、サチちゃんを辞めさせたくはなかったけど、あのままあの会社にいてもいいことないなと思ったんだよね」


確かに、クビの話を聞いたとき

「オレもSさんもいなくなったら、サチひとりでやってけないだろ」って言われて、

この言葉がすごく印象に残った。


Sさんは派遣期間満了のタイミングだったけど

藤木さんがいなくなるってどういうこと?


あのとき藤木さんもいなくなるんですか?って

聞いたけど、うまくはぐらかされてしまった。


まだあの頃は、閉鎖する話が出てる程度だったが、

今は現実味を帯びてきてほぼ決定らしい。


営業所閉鎖となると、みんなはどうなるの?


以下、藤木さんから聞いた話のまとめ。


支店長の佐藤さんは

当然本社に良いポジションが用意されている。


Keiさんとか西島さんとかリーダー格、

スネ夫とか営業のエースは

他の営業所とか本社に異動出来るだろう。


小さな営業所の事務を1人で担っていた美魔女さんは

たまたま他の営業所の事務に空きが出そうなので

そこに上手く入り込めるだろう。


エンジニアとかの技術職も、なんとか他に異動出来そうだ。

特に保守メンテナンスチームは

今までお客様に納品した製品の維持があるから

たとえ会社自体がポシャっても

親会社に異動出来るんじゃないか?とのこと。

手に職があるって強いですね。

…とは言ってもさすがに全員異動はムリなので、

中心メンバーだけになるだろう、あぶれる人も出るらしい。


オレンジも専門職としてスキルはあるが

あの性格じゃどこ行ってもムリだろう。

たまたま新卒で入社して、あんな学生のノリの

あの会社しか知らないままここまで来ちゃったから

今さら他の「常識ある環境」でやっていけるわけない。


今泉に関しては…

他の営業所のお荷物を引き取ったけど

もう行くところないだろう。


その他KODの若手なんかも、あんなことしてちゃ

どの会社行ってもムリだろう。


…とあっさりバッサリ斬る藤木さん。


社員さんの行方はなんとなく分かったけど

バイトは?


残念ながら全員契約終了になる予定。


えー!!!そんなぁ😖


さや姉のこと、ずっと社員に昇格させたがってたよね?


美穂さんだって社員になる前提じゃなかった?


それもコロナ前までのこと。

今はさや姉も美穂さんも契約終了対象だそうだ。

と言ってもさや姉、

会社はもちろん、東京に見切りをつけて

ついに故郷に帰ることを決めた。

なのでコロナがなくても社員にはならなかっただろう。


でもまだこのことは、佐藤さんと藤木さんしか

知らないそうだ。


あまりのことに唖然とする私。


そして話は自然とKeiさんとKeiさんチームのことになり、

そこでまたある事実を知ることになる。


またしてもいつものように

長くなってしまったので次回へ続く。

世知辛い世の中

ここ数ヶ月、環境の変化が激しかったせいか

いろいろなことを考えて感じた3ヶ月でした。


私は10月から新しい会社に行ってます。

今までずっと扶養範囲内で働いてきたけど

今度からフルタイムです。(バイトだけど)

あのKeiさんの会社があまりにも体育会系というか

学生のノリだったせいか、

新しい会社はごくごく普通なんだけど、

落ち着いていて大人の社会に見えます😅

まだ約1ヶ月半しか行ってないけど、

たぶんあの好奇心旺盛軍団みたいな

変な人とかはいなさそう。

みんな大人で良い意味で他人に興味なし。


そして少し仕事に慣れてきたので

11月から週3リモートワークになりました。


もちろん、ノートPCを貸し出してくれるし

自宅勤務手当もくれるそう。


だいぶwithコロナが浸透してきたとはいえ、

依然として感染者数が多い東京に通い続けるの

少し不安だし(しかも第三波?とか言ってるし)

結婚以来、初の10数年ぶりのフルタイムで

体がキツかったので、リモートワーク出来るのは嬉しい。


今回の転職活動で感じたことは

だいたいどこの企業も、バイトに対しても

リモートワークに対応していること。

特殊な仕事内容とかで

どうしてもリモート出来ない場合も

オフィスの配置換えしたり、パーテーションつけたり

出来る限りの努力をしていた。

そして面接の際も

こんな事情でリモート対応出来ないんです、

申し訳ございませんとひたすら低姿勢だった。

(面接だからかもしれないけど)


それに比べて、あのKeiさんの会社は

緊急事態明けは一斉に通常出社!

出社に不安を感じた派遣に対しては

容赦なく契約満了に追い込んでいた。


そんな状況だったので、世の中の会社も

少しずつ出社してる風潮なのかなと思っていた。


でもバイ活を通して、思ったよりも

リモートワークしている企業が多い印象。


今から思うとあのKeiさんの会社、キツかったなぁ。


散々既出だけど、

緊急事態中、社員はリモートか特別休暇、

バイトはリモートNG、有給すら使用出来ず。

出社か欠勤か本人の判断に任せる。

その本人の判断てのがクセモノだよね。

会社から休んでいいと言うと

6割補償問題が出てくるから。

自分の意思なら補償しなくていいもんね。

ここでも自分たちの手を汚さない手法が垣間見えて

このとき会社に対して少し不信感を抱いたし、

この緊急事態の対応が精神的にかなり堪えた。


感染の恐怖に怯えながらバイトへ行く。

休みたいけど、でも生活もあるし。

このときはバイトだから仕方ない、

非正規なんてこんなもんって

諦めの気持ちもあったけど

今回のバイ活でバイトでも大切にする会社が

あるってことを知った。


今回、あのKeiさんの会社は

私がクビになったのとほぼ同じタイミング、

9月から10月にかけて、派遣さんもほとんど

契約終了になったらしいのだが、

(オレンジチームの瀬戸さんも含む)

実はその反面、バイトを大量募集してた。

どうやらコスト面を考えて

派遣を辞めてバイトに移行するらしく、

時給も私たちよりかなり落として

東京都最低賃金ギリギリになっていた。


私が辞めるまでの数日、面接しまくってて

例のように天井まで仕切られてない

ミーティングルームでやっていたから

面接内容が丸聞こえで、そのときも

「うちの会社はバイトはリモートワーク出来ません!」って

はっきりきっぱり言い切っていた。


応募者もえっ?って感じで

「ではまた緊急事態になったらどのような対応されるんですか?」

と聞いてる方がいた。


ここでも「社員はリモート、バイトは出社か休むかどちらかを選択。休む場合も本人の意思なので補償はナシ!不満があるなら辞めてもらってます」

とこれまたキリッと解答。


思わず私は心の中で

「あちゃー言っちゃったよー😓」

こんなキリッと言ったら応募者さん不安になるでしょ。

同時期にバイ活してた私だからこそ

気持ちがよくわかるわけで。


応募者もはぁ…って感じで

面接でこんなこと言われたら

私が応募者だったら受かってもお断りだなぁと思った。


実際、合格者出しても辞退されまくりで

あんなに応募殺到してたのに、私が辞める時点で、

1人しか決まってなかった。(募集は5〜10人)


今回の私やSさんへのクビ問題とか、

応募者への対応

派遣さんへの対応を見ていると

人の気持ちが分からない、

相手の立場に立って考えることのできない、

人間には感情があるって理解できない、

そして働く人に対して常に上から目線で、

働いてもらってるのではなく、

働かせてやってるって意識の

プライドが高い会社なんだなぁと実感。


それを実感したケースがもうひとつ。

産休、育休明けで時短勤務をしていた社員さんがいた。

ある日、実績数が低いことを指摘されて

このままだと雇い続けるのは難しいと言われていた。

だが、時短勤務は会社として認められた制度であり

時短ゆえに工数が他の人より少ないのは仕方がない、

とその人も反論。

だが会社的にはどんな理由があろうと、

実績が低く会社に貢献していない事実は変わらないそうだ。

その人もかなり怒って佐藤さんと激しい言い合いをしてた。

ここでも人のせいにしてる。


私へは能力不足を、Sさんには勤務態度が悪かったことを

怒涛のように責めてきたけど、

私はともかく、3年もいたSさんに対して

今更勤務態度が悪かったってそこ?

3年も時間があったのなら、

本人や派遣会社に注意を促せばいいのでは?

(Sさんや派遣会社は全く聞いてなく、突然言われたとのこと)

会社的には長年温かい目で見守っていたけど

改善の余地がなかったそうだ。何たる言い訳。

逆に弊社はサチやSさんのような人材を

雇ってあげるいい会社!

働かせてやっただけでもありがたく思え!だそうだ。


こんなこと言っちゃうあたりも

自分エライ!と勘違ってて

世の中と少しずれてるのかなと。


実際、世の中を見ていると緊急事態明けても

電車は以前のような満員電車ではないし、

オフィス街や繁華街もコロナ前より人が少なく感じる。

夫や友達や前の会社の人も、リモートと出社半々だと聞いた。


けれど、あの会社は緊急事態明けから通常出社。

不安を訴える声が多かったので、

6月は渋々時差出勤を認めてたけど、

実際にそれを行使した人は

里香さんを除いて今は誰もいない。

みんないつのまにかいなくなってたから、

おそらく理不尽なやり方で会社を追われたのだろう。


で、里香さん。

あれほど売り上げや実績にうるさく、

達成出来ない人は容赦なくクビ切ってるのに

里香さんだけは別枠。


そう、里香さんは全く実績上げてないのだ。


里香さんはオレンジチーム。

このチームはある特殊な専門職。

他社での募集もよく見かけるけど、どの会社も

最低限あれとこれとそれは出来ることと

応募資格に明確に書いてある。


もちろんあの会社も募集条件に書いてあったが、

里香さんは興味があったから、ただそれだけで応募。

応募資格を満たしておらず、普通なら落選のところ

履歴書の写真がかわいかったから(一次は書類選考)

面接に呼んだら、写真以上にかわいくてきれいで

スタイル抜群だったから即合格✨


里香さんは前職はデパコスの販売員。

(この職種なんて呼んでるんだっけ?BAさん?)

PCスキルも基本程度?だとか。


でもいくら専門職といえどイチから教えれば、

出来るようになるんだけど、

里香さんは1年経っても全く出来ないらしい。

当然、実績はおろか、先輩が1日中里香さんに

張り付いてマンツーマンで教えてる関係で

その先輩の実績も上がらず。

そしてその先輩が実績激減で今窮地に立たされてるらしい。

私が辞める数ヶ月前から

そのチームの実績が全く上がらないことが

問題になっていると聞いた。

もちろん、本社からはどうなってるんだと言われ、

里香さんの実績も問題になったが

里香さんは実績以上にその場にいるだけで

存在自体が会社に貢献してくれてるとの理由で

クビにはならないらしい。

実際、本社が偵察に来たときも(しょっちゅう来てた)

里香さんがニコッと挨拶したらイチコロ。


私があの会社で学んだこと。


美人はどこに行っても優遇されて生きていけるということ。


私も里香さんのように綺麗だったら

クビにならずに済んだんだろうなぁ。


でも今思うことは

あの会社に長くいなくて良かった。


これは決してクビになったから負け惜しみではなく。


今働いてる会社に入社して、冒頭にも書いたけど

久しぶりに何も気にしなくていい、大人の世界。

落ち着いた環境の中で仕事できること、

平穏な日々を過ごせるってこんな感じだったんだ。

あとは、実績や売り上げも大切だけど

それと同じくらい、

そこに至る過程も大切にしてくれてることに

感銘を受けた。


そしてあの会社から離れてみて感じたこと。


あの会社って

かなり異様な空間だったのでは?と思う。


特にKOD。あいつら何者?あんなん幼稚園以下。


Keiさんの会社にいたときは

それこそ10数年ぶりに心のときめきを感じたけど

それ以上に、辛い気持ちのほうが多かった。

良い意味でも悪い意味でも

心の動揺が大きい2年間だった。


私の中でKeiさんてすごく不思議な人。

どうして惹かれたのかわからない。

でもKeiさんの周りにいる人のほとんどが

みんなKeiさんのことを好きになって

言葉では説明出来ない何かがあるのだろう。


優しくて穏やかで

周囲への気遣いが半端なくて

イケメンで、仕事もできて

なんでもそつなくこなして

なのに天然で

みんなから愛されていたKeiさん。


佐伯大地くんや斎藤工さんそっくりで

笑うと目がクシャッとなってかわいかった。


私にもその笑顔を向けて欲しかったな。


さや姉や他のバイトちゃんが話していた

何気ない会話、してみたかった。


どうして私は彼から好かれなかったんだろう。


なんで彼からそこまで嫌われてしまったんだろう。


もうこれは好き嫌いの次元を超えて

魂のレベルで合わなかったとしか思えない。


前世でなにかあったのだろうか?(笑)


Keiさんと出会ったこの2年間が

私の人生の中でどんな意味があったのか

今すぐ答えは出せないし、

一生出ないかも知れないけど

私が願ってることはただひとつ。


どうかこのまま心穏やかに過ごせますように。

さいごの日 ほんとの最後。

前回からの続き。


最終出勤日、出社したら机の上にPCがなかったという

マンガみたいな展開で(でもちっとも面白くない😒)

もうこんなんやってられないから帰ろうと

さや姉に挨拶に行こうとしたら

さや姉の席はKeiさんの目の前。


Keiさん、ゲッて顔して固まって

近づいてくる私のことを見てたけど

目が合うとぱっとそらした。

でもその顔は相変わらずぶすっとしてる。


あなたじゃないってば、さや姉だってば。

だから安心してください。


だがそんな私は後ろから来たオレンジに突き飛ばされた。


私がよろけてる間にKODメンバーがドタドタと走ってきて

あっという間にKeiさんの周りを取り囲む。

みんな腕を広げてがっちり組んでいる。


「Keiさんに最後の挨拶しようとしてるんでしょ!」

「最後だからってKeiに告るか?それとも抱きついちゃったりしてー!!」

「最後の悪あがきー!!」


最後の悪あがきは既に1日前に実行済み。

てかあんたたち知らないの?

Keiさんみんなに報告してるかと思った。

あ、聞いたからこそ、この反応なのか?

みんなで必死にKeiさんを守ろう!!みたいな。


「そうはさせるか!」

「おまえひつこいんだよ!」


Keiさんに絶対挨拶させるまいっ!と

絶対包囲網を組んでるKOD。

KODの隙間から見えたKeiさんも顔をこわばらせながら

ものすごい嫌悪感に満ちた顔で睨んでる。

前日の焦った壊れた顔とはまた違う。


そんな彼らを横目にすーっと素通り。


えっと一瞬とまどうKODとKeiさん。


こんな状況でさや姉に話しかけたら

迷惑かなと思ったけど

さや姉から「サチちゃん大丈夫?」と話してくれた。


「さやちゃん、わたしこれで帰ることになったから。今までお世話になりました。ありがとうございました」とお礼とプレゼントを渡す。


「待って」とさや姉もバッグからゴソゴソ出して

私にお別れの品を渡してくれた。


「ホントは一緒に帰りたかったんだけど…残念」


さや姉この日は17時までのシフトにしてくれていて

一緒に帰っておしゃべりして行こうと話していた。


そしてこの後、別チームの机にいるほのかちゃんにも

お礼とお別れのご挨拶。

ほのかちゃんからは

「なんか最後まで大変だったね💦でもさ、他にもっといい会社あるよ😃落ち着いたらご飯食べに行こうね!」とお別れの品いただいた。

みんなの前で他にいい会社あるよと言えてしまう、さすがほのかちゃん。


そのやりとりをしらーっと見ていたKOD。


オレンジが


「さや姉とほのかにはなんかやって(挨拶とお礼?)美穂さんに何もしないってどーゆーこと?酷くなーい?」


あちゃーイタイとこつかれた😵


実は出社早々こんなトラブルになるとは思わなかったから

さや姉とほのかちゃんには帰り際にひっそりと

挨拶するつもりだった。


美穂さんは今までの経過もあって

ココに書いた以外にも

色々なんだかなぁと思うことたくさんあって

最近はすっかりKODと一緒に私を責めてきてたので、

私のこと嫌いなんだろうなと思ってた。

タイミングがあったら挨拶はしようと思ったけど

お別れの品は特に何も用意していなかった。


そんな微妙なところをなんでオレンジはつっこむかなー😒

たぶんわざとなんだろーな。


美穂さんも

「いえいえ、こればかりは気持ちですから」と

言いつつも

「わたしサチさんにあまり好かれてないようで…」

と悲しそうに顔を歪めてる。←わざとらし。


オレンジ「美穂さんかわいそー!同じバイトなのにねー!」

オレンジ、慰めてるのか傷口を広げてるのか分かんないよ。

てか美穂さんだって私に何も用意してなかったってことは

お互い様なんじゃないの?


ちなみにりほちゃんこの日は

朝起きれなくて午後から出勤とのこと。

いつものこと。

りほちゃんとは最後会えずじまい。


そこへ美魔女さんが来て大きな封筒を渡してくれた。


「これ色々書類だから。書いてもらいたいのもあったけど、そんな余裕ないかなと思って、返信用封筒入れといたから、送ってくれる?」


今から思えば書類くらいその場で書けば良かったけど

このときはまさかこんな終わりを迎えるとは思わなくて

私もすっかり気が動転してた。

美魔女さんもそれを察してくれたのだろう。


そして

「今までありがとう。サチちゃんがいなくなるのすごくさみしい。これ次の職場で使ってね。頑張れー!!」と、これまたお餞別をいただいた。


私も美魔女さんにお礼の品とご挨拶。


美魔女さん「机の中大丈夫?忘れものない?」


クビが決定してから

KODの嫌がらせがヒートアップしてきたので

私物置いてたらに何されるか分からなかったから

だいぶ前に全て持ち帰っていた。


PCの中身も前日にほぼキレイにしておいた。


「大丈夫です^ ^」


このときは一刻も早くこの場を離れたいと思ったから

では失礼しますとさっさと会社を去ろうとした。


エンジニアさんや、大人の対応してくれた数名が

座席からだったけど、静かに「お疲れ様」と

ささやいてくれた。


あの里香さんも遠くから手を振ってくれた。


オフィスから出ようとしたとき、

美魔女さんがKeiさんのところに走り寄って

「サチちゃん帰るよ」と言ってるのが聞こえた。


美魔女さん、前日の私の最後の悪あがきのこと

知らないのかな。

Keiさんから聞いてるかと思った。

聞いてたらKeiさんが嫌がるの分かるから

こんな声かけないよね?


Keiさんどうするんだろうと見てたけど

モニターや美魔女さんに隠れて

Keiさんの表情はわからなかったけど

特に反応していないように感じた。


美魔女さん「見送りしなくていいの?これで最後だよ?」


そこへささっとKODが取り囲んで

「いいに決まってるだろー!」

「余計なことすんなー!」


美魔女さん

「あなた達は関係ないの!Keiくんに言ってるの!早く仕事に戻ってください!」


KOD「関係あるね!」

「たかが事務のくせに威張ってるんじゃねーよ!」


あーあ、言っちゃった。

事務職バカにすると痛い目見るぞ。


美魔女さん、KODを無視して

「ホントにいいの?最後なんだよ?」


でもKeiさんは机を動かなかった。

モニターやKODの影に隠れて

Keiさんがどんな顔してるのか見えなかった。

机の上に置いてる手だけが見えて、

それがKeiさんを見た最後の姿だった。


私「美魔女さん、もういいです💦わたし行きますね」


そーだーそーだー

早くいなくなれー

帰れー


とのKODの声に押されながら

美魔女さん、さや姉、ほのかちゃんが

エレベーターまで見送りに来てくれた。


「なんか最後までこんなことになってごめんね」

悲しそうな顔して謝ってくれた美魔女さん。


「今日のことは佐藤さんと藤木さんに伝えておくから」


あ、そうだ。

前日、藤木さんは

「午前中はオレ本社に用があっていないけど、午後は帰ってくるから。明日お別れしような!」って言ってくれてたのに。

会えぬまま撤退だよ。

まさかこんなことになるとは。


ナチュラルちゃんや希さんのときは

お別れセレモニーがあって

みんなから惜しまれつつ、拍手と花道で

見送られてたけど、

もちろんそれまでの経緯から

私のときはセレモニーなんてないだろうな、

2人とは違った形で会社を去ることは想定してたけど

まさか朝イチでこんなことになって

最終出勤日を終えるとは思いもしなかった。


オフィスを出た後、藤木さんにLINE。

さっき撮った机の上に何もない写真をつけて

とても仕事ができる状況ではないので帰りましたと送信。

もちろん、今までお世話になったお礼と

最後にこんなことになってしまったお詫びも書いた。


夕方頃、藤木さんから返信。

美魔女さんやエンジニアさんから事情は聞いた。

最後まで辛い思いをさせて申し訳なかった。

今までありがとう。これからも頑張れよ。

またあらためて連絡する。

みたいな内容だった。



そしてその後、

さや姉やほのかちゃんから聞いた話によると

私が帰った後、やはりKODは私の机にせっせと

モニターとPCを戻したらしい。

そして佐藤さんが帰社したとたん、

意気揚々とサチが無断で早退したと報告。

佐藤さんは既に藤木さんや美魔女さん、

他の人から聞いてたのか

落ち着いた様子で受け止めていたらしい。


佐藤さんの反応があっさりだったので

拍子抜けしてたKODだけど、

その後しばらくはやったー!大成功ー!と

盛り上がってたが

今現在はターゲットがいなくなって、

ちょっと抜け殻みたくなってるらしい。


さや姉は次のターゲットは自分か

新しく入ったバイトさんになりそうな予感がするって言ってた。

実際、新しく入ったバイトさんは

KODの影響かどうかは知らないけど、

数日で辞めてしまったらしい。

(それも連絡なくバックレ)

人員削減に燃えてるあの会社だけど、

経費節減にも力を入れていて

派遣はコストがかかるらしく、

そのぶんバイトで補う計画らしい。

さや姉も会社の動きに不安になってきたようで、

近々、地元(九州)に帰ろうかなと言っていた。


ほのかちゃんは、

本当は今年海外留学する予定だったけど

コロナの影響で延期になり、

今後どうなるかわからないそうだ。

言い方は悪いけど、それまでつなぎ的な意味で

あの会社でバイトしてたけど、

これからどうするか考えてるようだった。

でも長くいるところではないなと言ってた。


あの会社、いずれは


そして誰もいなくなった。


みたいになったりして。


こうして私の最終出勤日は

滞在時間1時間ほどで終了した。




主な登場人物

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