Keiさんの夏休みが明け、会社に行けば

とりあえず姿を見れる日々が戻ってきた。

相変わらず接点はなく、淡々とすぎていく毎日。

でも会えなくなるより全然いい。

ただ関わりがないのでここに書くこともなく。

それが1番平和なんだろうけど。

わずかな変化といえば、夏休み前までは

里香さんが社内を歩くと、98%くらい偶然を装って

里香さんとの接触を試みていたKeiさんだが、

今週からは70%くらいに減ったような気がする。

と言ってもKeiさん夏休み明けてから

私はまだ3日しか勤務してないんだけどね😅

70%というのはざっとした印象で

例えば里香さんが10回離席したとしたら

Keiさんも席を立って、さりげなく

タイミング合わせて話しかてる回数が

今までは10回中9〜10回位だったのが

今週は5〜7回程度に減った感じ。

え？たいして変わってない？

我ながらこんな統計取ってる自分に引く。

（まさか正しいとかは書いてません😅）

これは夏休みデートの影響かなぁー？

里香さんの休みの取り方といい、

当日のKeiさんの美穂さんへの伝言といい

おそらくデート？飲み？は決行されたのかなと思う。

果たして2人の関係はいいほうか悪いほうか

どっちに転んだんだろう？

腹黒なのを暴露すると

タイミング合わせる回数が減ったということは、

上手くいかなかったのかなと

黒い気持ちが心の中をよぎった。

ある日の午後、里香さんがひと息つこうと

リフレッシュルームに行くのが見えた。

手にはマイボトルとお菓子を持っていた。

里香さんが歩く姿を遠くから見ていたKeiさんも

2〜3分してからリフレッシュルームに入って行った。

幸か不幸か、私の席はリフレッシュルームのほぼ前。

そしてコロナ対策でドアは開放中。

中は見えないけど、

「お疲れ様でーす」

上機嫌なKeiさんの声が聞こえてくる。

この声で小さな変化を見逃さなかった。

夏休み前までは、上ずった声で緊張してるのが

こっちにも伝わってきた。

だが、この日は高めで優しいトーンなのは変わらないけど

少し落ち着いて、自信が垣間見えたのだ。

私はトイレに行くフリをして

さりげなくリフレッシュルームの前を通ってみた。

部屋の中はKeiさんと里香さんの2人だけで、

今までは向かい合ってたり、

椅子ひとつ離れたりと微妙な距離があった2人だが

このときは2人並んで座っていた。

ぱっと見だけど里香さんがボディタッチしてるように見えた。

そもそも里香さんは誰に対してもするけど。

デートしたかもという先入観も否めないが

夏休み前よりも親密度が増したように感じた。

しかもお菓子食べてるからマスク外してるし。

おいおい、休憩室利用のルールとして

距離を保つことってお達し出てるでしょ。

こんなときにもルールを思い出してしまう

自分の頭の固さに呆れる。

私ってつくづくつまんない女だな。

その後も内容までは聞こえなかったけど

時々里香さんのふふふ♪という笑い声と

2人が仲良く話してる声だけが聞こえてきた。

あぁ夏休みデート、きっと上手く行ったんだなぁ。

タイミング合わせる回数が減ったのは

Keiさんにそこまでしなくても

里香さんとの距離が縮んだという

余裕が生まれたのだろう。

でもKeiさん、昭和の中学生もびっくりの

超古典的戦法で攻めてたけど

給湯室で夏休みのお誘いをしていたのを

聞いてしまったとき、私は真っ先に

こんな会社なんていつ誰に聞かれるか

わからないんだから

（ココにも聞き耳立ててる人いるし←サチ😅）

LINEでさくっと誘えばいーんじゃないの？と思った。

自分で聞き耳立てといて何言ってるんだって感じだよね😬

でもすぐあのオンライン飲み会のときのことを思い出した。

Keiさんは里香さんのことを直接誘えなくて

里香さんグループの若い男性社員に誘わせてたんだった！

あのとき周りからも

Keiおまえ里香さんとLINEしてるんだろ？

とか言われてたけど、未読既読スルーされたり

断られたらオレ凹むみたいなこと言ってたっけ。

確かに昭和生まれの私たちは

高校生の頃やっとポケベルが出てくるまで

会話のコミュニケーションで育ってるせいか

文字だけのやりとりになじみが薄い気がする。

だから同じ断られるでも直接の会話で言われるよりも

画面の言葉のみのほうが心に突き刺さるような気がする。

逆に今の人たちは会話なんてめんどくさい、

LINEで充分っしょ、ですよね💦

でもKeiさん、自分がされたら傷つくことを

人には平気でするんですね。

LINE既読スルーの辛さを、

特に好きな人や仲良くなりたいと思ってる人から

そうされたら凹むこと分かってるのに

他人にはいとも簡単にやってのける。

これはもちろん、私に対する仕打ちについて。

私にも優しさを求めてるわけではないけど、

自分がされて嫌なことを人に出来ちゃうんだ…

これも私が勝手に心配してLINEしたあげく

返事が来ないからってそれは自業自得。

今までの関係からすると当たり前のことで、

好きな人と嫌いな人の差ってのは分かってる。

仕打ちという表現が被害者意識満載なのも。

自分がされて嫌なことは人に対してもしないってのは

わたしの考えであって、それをKeiさんに押し付けるつもりはない。

ただ、ふとKeiさんも既読スルーを恐れてたことを

思い出しただけ。

Sさんの言葉じゃないけど

そんな人だと思えばいい。