嫌われsachiの片思い

ネガティブアラフォー主婦の片思いと周囲の奇妙な人々の記録。ただ心の内を吐き出すだけのブログです。 *不快に思う方はスルーしてくださいね。

単語

それから、話せそうなチャンスのときは

話しかけていました。


仕事に関する話題の時もあれば

社交辞令的な天候の話や世間話、

彼と私の共通点(ペットと住んでいる街)の話とか。


でも、そのうちどこか違和感が。


彼との会話、彼の返事が基本的に単語ということに気づきました。


会話が文章じゃないんです。


例えば


私「新しい元号決まりましたね〜♪」

彼、一言ぼそっと「令和」


みたいな。


私「最近どこかお出かけしましたか?」

彼「道路」

私は「へ?」

よくよく聞くと、特に遠出はしてなくて

お子さんと家周辺の道路で遊んでるという意味だそうです。


また彼のお子さんが小学校に入学すると聞いて

私「ランドセルはもう用意されたんですか〜?」

彼「茶色」

…どうやら茶色のランドセルだそうです。


初めは、彼は社内では無口なキャラだったと聞いていたので

これが彼の本来の姿なのかなと思っていました。


でもランドセルの会話から数時間後。


全く同じ会話を美魔女さんとしているのを聞こえたのですが


美「娘ちゃんのランドセル買った?」

彼「うん!」

美「何色にしたん?」

彼「茶。ピンクのライン入ってる。」

美「茶にピンク?わー!かわいいー!」

彼「俺たちの時ってさ、黒か赤の2択だったじゃん?今いろんな色あってさー」

美「だよねー!姪っ子のとか見てへーって思うもん!娘ちゃん自分で選んだの?」

彼「うん、ピンクにするもんだと思ってたからビックリだよー」

美「茶色選ぶなんてオシャレじゃん!」

彼「最近のランドセルってさー、色々カスタマイズ出来るんだよー」


なーんてこんな感じで

美魔女さんとは会話が成立していました。


なんかこれ聞いてガーン。


おいおい、私には茶色のひとことだったよね?


さすがに同じ内容でここまで違うと凹みます。


美魔女さんとは10年以上一緒に仕事してるって聞いたので

お馴染みの仲だからかなーと思ったのですが

美魔女さん以外の人との会話も耳にするうちに

あれ?なんか私とは違う?と

より一層、違和感が増して行くのでした。

初めての会話

彼と話してみようと思い立った私でしたが、

日々の事務的会話以外、なかなかきっかけがつかめません。


無理やり会話をすることも出来そうだけど、

なんだかそれだと不自然すぎて

彼に引かれてしまいそうな…


そうやって悶々としながら月日は流れ、

入社して2ヶ月位が経った頃。


ある日のお昼休み。

彼と2人きりになる機会がありました。


休憩室が混んでいて

(うちの会社は12時から一斉休憩)

レンチンとお湯待ちの列が発生していたので

彼も私も給湯室に逃げてきたのです。


一応、社交辞令的にお互い


「お疲れ様です」


とは言ったものの、その後シーン。


2人ともお湯が沸くのを待っていたので

いつもなら廊下に避難するんだけど

なぜかこのときは2人ともその場にいた。


スマホをいじるでもなく、

2人ともボーっと立っている。


沈黙が痛い。


思い切って


私「keiさん」


彼 ……… 固。


彼、返事はおろか、目をまんまるくして固まってこっちを見ているだけ。


私(あっ…やっちゃったかな。)


彼、かなり間があいて「はい」


相変わらず目はまんまるのままだけど

一応お返事してくれたので

私も会話してみることにしました。


私「午前中の有線(職場には有線が流れています)懐かしい歌ばかりだったような気がしたんですけど…笑」


この日の有線はなぜか20年くらい前にヒットした歌ばかり。

彼と私は4歳違い。子供の頃なら大きな差ですが

20年くらい前ならお互い大人になってるので

当時流行っていた曲くらいは覚えているかなと

その話題をふってみました。


彼「…○○○」

ボソッと午前中の有線で流れてた曲のひとつ、

当時人気のあった某アーティストの名前を言う彼。


良かった!わかってくれた!


その後はきごちないながらも、なんとか会話になり

お互いの出身地とか飼ってるペットの話とか

家族のことでした。


だいたい、私が聞いて彼が答える感じ。


彼は終始ぎこちなく、顔を真っ赤にしながら

一生懸命答えてくれているのが印象的でした。


この日は

わー♪お話ししちゃったー!

と1日ドキドキしていたのですが

後から振り返ると、どこかしっくり来ないというか

何とも言い表せない違和感が押し寄せるのでした。

ここがネガティヴのめんどくさいところ。素直に喜べ。

話す必要がない存在

彼は私とは基本、用事以外は話さない。


それは私とは仕事上も、個人的にも話す必要がないから。


それは分かってるんです。分かり切ってる。


でも彼の直下のバイト仲間ちゃんたちから

(私たちバイトはとても仲がいいです)

彼からお菓子を差し入れてもらったり、

仕事以外のことでおしゃべりをしたり、

仕事で優しく配慮してもらった話を聞いたりすると

すごくうらやましい。

そして、私は彼女たちの隣なので彼の声がよく聞こえてくる。

仕事はもちろん、それ以外の話でも

和やかに話しているシーンを見ると

いいなぁ、仲間に入りたいなって思う。


まぁ彼の直下のバイトちゃんだから

お話して当然だよね。

私は扶養範囲内だから週2〜3日だけど

ほかのバイトさんはみんなフルタイムだし彼と接する機会が多いし。

彼との距離か縮まる速度が違うんだから。

と、無理やり自分に言い聞かせて

心を落ち着かせるのだけど。


私のバイト先は約50名ほどの営業所で、女性は12名ほど。

その中の美魔女さんや、彼のファンと公言してるオレンジちゃんが

積極的に話しかけて、彼が笑顔で応じている所を見ていると

私も話したいなぁと思ってしまう。


でも私とは話す用事がない。

こうして文章で書くとより一層実感。


でも彼が自分の管轄以外の人とも談笑してる姿を見ると

私もあんな風に仲良くなりたいなと思ってしまう。


そんな気持ちがおこがましいのよくわかってる。


でも話したい。

もっと気軽に挨拶や、仕事以外の雑談もしてみたい。


これがこの恋の目標でありゴール。

あくまでも職場で気軽に会話出来る関係になれれば私は幸せ。

ほんのささやかな日々の彩り。


初めは見ているだけでしたが、

そんな思いがつのるばかり。

それまで事務的なこと以外、一切話しませんでしたが

思い切って会話してみることにしました。